太陽光発電を導入する際のポイントの1つに、ソーラーパネルの種類があります。種類は、大きく、シリコン系、化合物系、有機物系の3つがあり、世界的に最も普及しているのはシリコン系となります。国内においては多く目にすることができる住宅用の場合、シリコン系の結晶シリコンソーラーパネルが8割近くを占め、残りの2割が同じシリコン系の薄膜シリコンソーラーパネルと化合物系のCIGS系ソーラーパネルになっています。それぞれに特徴があり、まず、結晶シリコンは価格、形状ともに豊富にあり、予算や設置をする屋根の形に合わせて最適な製品を選ぶことができます。
デザインが豊富に用意されていることも特徴の1つにあり、建物外観が損なわないというメリットがあります。結晶シリコンには3つの種類があり、単結晶、多結晶、アモルファスシリコンがあります。薄膜シリコンは、電卓や時計などにも使用されています。大きな特徴として薄さと軽さがあり、最近、開発が進んだことで屋外用としても提供されています。
将来においては量産性の高いパネル生産が可能とされており、ここでは、従来品に比べて100分の1程度まで薄くできることや柔軟性に対して大きな期待が寄せられています。一方デメリットも確認されており、内容として発電効率の低さがあります。CIGS系は、現在、最も注目を集めている種類です。市販が行われて間もなく、特徴として資源を素材に用いている点があります。
因みに、名称のCはCu(銅)、IはIn(インジウム)、GはGa(ガリウム)、SはSe(セレン)を表しています。少ない資源で量産しやすいために価格を抑えることができ、最近では生産量が急激に増加しています。次世代パネルとして注目を集めており、難点は発電効率が若干低いことがあります。