ひとくちにフロアコーティングといっても、広義の「フロアコーティング」と狭義の「フロアコーティング」、2種類あるのをご存知でしょうか。まず広義のコーティングから説明していきたいと思います。フロアコーティングは狭義のものとワックスに大別できます。シャインコートとマットコート、ワックスです。
前者2つは床の表面に頑丈な層を生成し、直接のダメージを防ぎます。ワックスはそういった「強度・耐衝撃性」よりも美観を重視する場所に用いられます。コーティングはシリコーンを使うために傷が付きにくい反面、傷が付いた時にきれいにするためには保護層を剥がして再処理を行い、また貼り直す必要があります。当然費用も高くなりますので年中工事をしてもらう訳にはいきません。
対してワックスは表面にアクリル系の樹脂を塗ります。そのため柔らかく傷が付きやすいのです。しかしワックスのメリットは材料が安く、塗装にも特別な技術は必要とされません。つまり低コストで手軽に修復を依頼できるのです。
狭義のコーティングにはシャインコートとマットコートがあります。どちらも先述した通りシリコーン系樹脂を塗るものです。最大の違いは前者は定着に有機溶剤を、後者はアルコールを用いる点です。それにより質感にも差が生まれます。
シャインコートはつるつるした光沢のある面、マットコートはその名の通りくもりガラスのようなマットな質感です。一般の家には、メンテナンスの要らないシャインコートやマットコートが良いでしょう。